「入試報告会」レポート
12月7日(日)午前10時より、
上本町教室にて、入試報告会を行いました。
今年度の奈良・大阪の私立小学校の入試内容についてお話いたしました。
また、今回も城星学園小学校より、
漆山校長先生にお越し頂き、会の始めにお話を伺いました。
漆山校長先生、今年4月に城星学園小学校の校長先生に就任されました。
どんな校長先生なんだろう?
まだ、深く存じ上げませんので、私も興味深くお話を聞いておりました。
若くてカッコいい先生ですが、お話しだすと「パワフル」の一言。
場の空気が圧倒されます。
城星学園小学校、子どもたちの教育に
熱い想いを持っておられるのを感じます。
今回は、小学校受験を通して、
就学前にご家庭でどのような関わりをすればよいかというような話を
お願いしていましたが、
まず、最初に、校長が変わっても学校は変わらない。
私立小学校はどこも素敵な学校。
でもそれぞれの私立学校には教育理念がある。
その理念を理解し、教育内容や方針、校風がご家庭と合うところ、
お子様に合う学校を見つけてほしいとおっしゃっていました。
そのためには、色々な学校を見学される方が良いとも仰っていました。
その中で、学校と家庭とか同じ方向を向き、
共に協力し合って子どもを教育していくという姿勢を
保護者に求めていると。
会に参加して下さったご家庭は、
今、年中児さん、年少児さんをお持ちのご家庭。
志望校はある程度、決まっておられるご家庭がほとんどだと思いますが、
少し視野を広げて、別の学校も観てみることもお勧めします。
また、漆山校長先生から
「心が育ては学び」が育つという言葉を頂きました。
心を育てるには、、、まずは家庭での親子の関わり。
どれだけ子どもと丁寧に向き合っているかでしょうか。
今の子育て、昔と違い、随分と楽になった面もあります。
色々な機器が進化し、便利になった分、
技術の深化と共に人間の能力が退化しているのではないかとも
危惧されています。
そして、「待てない子」が増えている。
これは大人も同じですね。
「タイパ・コスパ」重視の世の中。
デジタル、アイパッド世代の子たち、視覚優位で生きている。
聞く力が育っていないとも仰っていました。
私たちも同じことを感じています。
実際の入試においても、指示・問題を聞いて、理解し、解答しますが、
プリント見て、どんな問題かを判断し、やってしまう。
最後まで指示・問題を聞いていない解答が目立ったということです。
これは、単に受験の対策ということではなく、
入学して、学校生活に入ると、一番困ることなのです。
あと、絵本の読み聞かせの大切さもお話してくださいました。
いま、本離れ、本を1か月に1冊も読まない学生が増えていると聞きます。
読書の楽しさを知るのは、
やはり幼少期からの読書の習慣ではないでしょうか。
今の時代、お母様も仕事を持っておられるご家庭が増えました。
仕事に家事に育児、忙しい1日の中で、
子どもとじっくり向き合える時間は限られているかもしれません。
でも、長さではなく、密さだと感じます。
子どもたちは、親に認められたい、お母さんに褒めてもらいたい、
その一心で嫌な事もしんどい事もがんばっています。
小学校受験の学習、嫌な時もあるでしょう。
でも、ちょっとしんどい事もめんどくさい事も、
やってみたら、乗り越えたら、すごく成長すると思うのです。
誰もが経験するわけではない小学校受験。
やってよかったと思える受験にしてほしいといつも願っています。
来年の受験まで、限られた時間の中で、
どのような準備をしていけばよいか、
考えて頂くきっかけになれば良かったと思います。
ご参加くださいましたご家庭の皆さま、
熱心に耳を傾けて下さりありがとうございました。
漆山先生、貴重なお休みの時間いただき、
ありがとうございました。


幼児童学園